StorageTek社は複数の磁気テープフォーマットを過去に作製している。これら製品群は巨大なコンピューターシステムで広く使われており、通常はテープライブラリと併せて利用される。最新のテープフォーマットはT10000である。StorageTekの競合は元々 IBMであり、2005年にサン・マイクロシステムズに、再び2009年にオラクルに買収された後もこの状況は続いている。

フォーマット

これまでのフォーマットは以下のテーブルの通りである。

ドライブの通信インターフェースはESCON、Fibre Channel、SCSI、FCoE等が利用される。

SD-3 (Redwood)

ヘリカルスキャン方式を採用した1/2インチのテープフォーマット。 容量の異なる3種類のカートリッジが提供され、それぞれ10、25、50 GBである。 これらの違いはテープ長と、識別のためにカートリッジに貼付されるバーコードラベルの文字列がA, B, Cとなっている事である。なお、この識別子はPowderhornと呼ばれるテープライブラリで読む事が出来る。

ドライブはパナソニックのプロ用ビデオ記録システムを基に、デジタルデータ記録に合うように改良された。 その結果、重厚長大でかなり複雑なドライブになった。 維持は困難であったものの、メディアの低廉性から一定のユーザーに人気を博した。

9840シリーズ

9840シリーズはオーディオテープのように、デュアルハブ機構を採用している。これによりテープ長が短くなり、カートリッジの記録容量は小さくなるが、テープをドライブにロードする時間は高速になる。 テープ容量は現行のLTOと比較して1/5程度であったにもかかわらず、テープドライブの価格は大変に高価であった。

T10000

T10000はOracle/Sun StorageTekの最新のテープドライブ /カートリッジ製品群である。初版のモデルであるT10000は、容量500 GB、転送速度120 MB/秒である。 ここから2回のアップデートがあり、初めに容量1 TBをサポートしたT10000Bドライブが発売された[5]。 2011年1月には T10000Cドライブが発売され、新世代のテープカートリッジであるT2との組み合わせで5 TBの容量を実現した。2013年9月にはT10000Dドライブが発表され、T2カートリッジを用いて容量 8.5 TBを達成した。

参考文献


カセットテープが将来的に大容量ストレージの主流に返り咲く可能性 GIGAZINE

StorageTek tape formats Alchetron, the free social encyclopedia

CategoryStorageTek tape formats Wikimedia Commons

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Interior of StorageTek tape library Free Photo rawpixel