ユタケラトプスUtahceratops)はアメリカ合衆国ユタ州の白亜紀後期の地層から発見されたケラトプス類に属する恐竜。名前は「ユタ州の角の顔」という意味である。全長は7メートルほどと推定される。模式種ユタケラトプス・ゲッティー(U.gettyi)の種小名は模式標本の発見者でグランド・ステアケースエスカランテ国定公園から産出する化石の修繕を担当していたマイク・ゲッティ氏への献名である。

記載

ユタケラトプス属はユタケラトプス・ゲッティーの一種のみが知られており、本種の模式標本 UMNH VP 16784 は6体の個体分のアセンブリーである部分的な頭骨で知られている。この頭骨は頭蓋骨の約96%と頭頂骨の約70%を保存している。その頭骨のサイズから平均全高約2メートル、全長6-7メートル、体重3-4トンと推定されている。

形態

ユタケラトプスはペンタケラトプスに近縁とされるが、サンプソンらによると、以下の点によって本属を特徴づけることができるという。

・鼻角がほぼ鼻孔より後ろ側に位置する。

・眼窩角が短く頑丈な構造で顔の外側にまっすぐに伸び、扁平で先端が尖っていない。

・中央の縁鱗状骨が低く、極めて長い。

                 ・中央の縁頭頂骨が吻側に湾曲している。

古環境

ユタケラトプスの既知の唯一の標本はユタ州のカイパロウィッツ累層で見つかったものである。 放射年代測定によると、カイパロウィッツ層が保存している化石は7,660万年前から7,450万年前、白亜紀後期カンパニアン期のものであるとされる。白亜紀末において、カイパロウィッツ層はララミディア大陸とアパラチア大陸を東西に隔てる巨大な内海に面した西部内陸海路の西海岸に位置していた。恐竜たちが暮らしていた台地は巨大な海峡と広大な湿地・沼・湖に占められた古代の氾濫原であり、山地によって仕切られていた。気候は温暖湿潤で豊富かつ多様な有機物を提供したものと思われる。この地層は世界で最も白亜紀の地上生物を記録した場所の一つと言われる。

系統

系統

脚注


ユタケラトプス Utahceratops Palaeotakuのイラスト pixiv

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