徳勝寺(とくしょうじ)は岐阜県大垣市青柳町(もと不破郡青柳村)にある阿弥陀如来を本尊とする真宗大谷派の寺院。国の重要文化財の梵鐘を所有する。

創建年及び開山は詳らかでない。もとは浄土真宗の寺院ではなかったが、応永32年(1425年)、勝円により浄土真宗に改宗し、現在に至っている。

寺宝として弘安3年(1280年)に元寇を調伏するために南宮大社で鋳造された梵鐘、通称弘安祈願の鐘を所蔵する。この梵鐘は南宮大社からその神宮寺である朝倉山真禅院へ伝わり、その後大垣八幡神社へ移されている。明治6年(1873年)、神仏分離運動により神社では所蔵できなくなったため、当寺へ譲られている。岐阜県最古の有銘梵鐘として昭和39年(1964年)に重要文化財に指定された。

参考文献

  • 林周教『岐阜県真宗史』p16 美濃文化研究所 昭和36年

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