トライマイベスト(英:Try My Best)は、アメリカ合衆国生産、アイルランド調教の競走馬。主な勝ち鞍は1977年のデュハーストステークス(GI)。全弟に英2000ギニーなどGI3勝のエルグランセニョールがいる。
経歴
1975年にアメリカ合衆国で誕生。アイルランドのヴィンセント・オブライエン厩舎から競走馬としてデビューし、2歳時にG1デュハーストステークスを制覇。しかし、生まれつき前脚の形状に異常があった影響で大成を果たせず、通算5戦4勝(重賞3勝)の成績で現役を引退した。
種牡馬としては1986年のブリーダーズカップ・マイルなどを制し、種牡馬としても成功を収めたラストタイクーンの父として知られる。種牡馬としての主要な活躍の場はイタリアであり、1990年・1992年に同国のリーディングサイアーに輝いている。ジョッキークラブによると、通算408頭の産駒のうち233頭(57.1%)が勝ち上がり、30頭(7.8%)がステークスウイナーとなっている。
1992年に17歳で日本へ輸入された。翌1993年から供用が開始されたが、同年6月25日に死亡し、日本では僅かな産駒しか残すことができなかった。その中から、1995年のクローバー賞(OP)を制し、翌年の牡馬クラシック三競走に皆勤したオンワードアトゥが出ている。代表産駒であるラストタイクーンを母の父に持つキングカメハメハの種牡馬としての成功により、日本では多数の活躍馬の5代血統表中に本馬の名が見られるようになった。
またひ孫にあたるアクラメーションとその仔ダークエンジェルがヨーロッパで主に短距離路線で種牡馬として大成功を収めており、ヨーロッパ競馬界で特異な存在感を示している。
主な産駒
- ラストタイクーン(Last Tycoon) - 1986年ブリーダーズカップ・マイルなどGIを3勝。
- マイベストバレンタイン(My Best Valentine) - 1998年アベイ・ド・ロンシャン賞
- オンワードアトゥ - 1995年コスモス賞
- ワージブ - 種牡馬
血統表
出典
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeibaJBISサーチ



